元日以降、年賀状はいつまで出せる?年賀状の疑問を解決!
新年の楽しみの一つ「年賀状」。
一枚ずつ見ているうちに「あ、この人に出していなかった」なんてこともあるのでは?
年末年始を実家で過ごしたあと、自宅に戻って年賀状を確認。今まさに「どうしよう...」と焦っている方もいるかもしれません。
そこで今回は「年賀状はいつまで出せる?」「年賀状を遅れて出してもいい?」とお困りの方に、解決策を紹介していきます!
年賀状として出せるのは「松の内」まで
年賀状を年明けに出すときは、「松の内」までに送りましょう。
「松の内」というのは、門松・しめ飾りなど正月飾りを置く期間のこと。
関東・その他地域では1月1日~1月7日まで
関西では1月1日~1月15日まで
とされています。地域差はあるものの、年賀状は松の内が明けるまでに送れば、マナーとして問題ないでしょう。
あまった年賀状を使うのもよし、使い切ってしまった場合は郵便局やお店でも買えます。
1月8日(16日)以降に投函された年賀状には、消印がついてしまいます。
もし松の内を過ぎてしまったら、年賀状の代わりに「寒中見舞い」を送れば失礼にはあたりません。
寒中見舞いを出す時期については後ほど詳しく解説します。
年賀状を遅れて出す際のおすすめの文例は?
いただいた年賀状への返信は、できるだけ三が日(1月1日~1月3日)に送るのがベスト。
三が日に出せるのであれば、特にお詫びの言葉を入れる必要はありません。普段通りの文面でOKです。
「元旦」「元日」の言葉は、1月1日以外使えないので注意してください。
元旦は「1月1日の朝」、元日は「1月1日」を指す言葉です。
三が日を過ぎて返信する場合は、年賀状のお礼とお詫びを伝えましょう。
ただし年賀状はおめでたいものなので、ネガティブな言葉の入れ過ぎはよくありません。
また「自分だけ忘れられていたのかな?」と思わせる文章は、相手を悲しい気持ちにさせてしまうことも。
言い訳がましくならず、スマートにお詫びの言葉を書くのがポイントです。
おすすめの文例を紹介します。
【目上の方への年賀状】遅れたときの文例
あけましておめでとうございます
ご丁寧にお年賀のご挨拶をいただきありがとうございました
このたびは年末の慌ただしさにまぎれ新年のご挨拶が遅れましたことを
深くお詫び申し上げます
本年も変わらぬご指導ご鞭撻の程お願い申し上げます
【目上の方以外への年賀状】遅れたときの文例
あけましておめでとうございます
ご丁寧なお年賀の年賀状をいただきありがとうございました
年末年始は実家に帰省していたため
ご挨拶が遅れてしまい大変申し訳ございません
本年もどうぞよろしくお願いいたします
年賀状を出すのが遅くなっても、
メールでの返信はNG
年賀状の返信が遅れたとき「手っ取り早くメールで返信しちゃだめ?」と考えるかもしれません。
しかし年賀状をもらったら、年賀状で返信するのがマナーです。
メールの返信は手軽で便利ですが、相手に「手抜き?」と思われかねません。
年賀状は新年最初のご挨拶。たとえ返信が遅くなっても、心の込もった年賀状を送りましょう。
受け取る相手もきっと嬉しい気持ちになるはずです。
松の内が過ぎたら寒中見舞いを出しましょう
年賀状の返信が「松の内(1/7または1/15まで)」を過ぎそうであれば、寒中見舞いを送りましょう。
寒中見舞いを出す時期は、松の内があけてから、立春の前日(2月3日頃)までです。
【寒中見舞いを出す時期】
関東、その他地域 …… 1月8日~立春の前日
関西 …… 1月16日~立春の前日
※立春も過ぎてしまった場合は「余寒見舞い」として送ります(~2月末または3月上旬まで)。
寒中見舞いは本来、寒さが厳しい時期に相手の健康を気遣う季節の挨拶状です。
最近では、
松の内が明けたあとに出す年賀状の返信
喪中に年賀状をいただいた際の返信
喪中の方への年賀状の代わり
として送ることも多いようです。
しかし「季節の挨拶状」として送る寒中見舞いと、同じ文面で送るわけにはいきません。
次に年賀状代わりに出す「寒中見舞い」の書き方を紹介します。
寒中見舞いの基本の書き方
寒中見舞いの書き方は、以下3つの構成が基本です。
1.書き出しの挨拶文
「寒中お見舞い申し上げます」から書き始めます。
年賀状の返信であっても、「謹賀新年」などの賀詞は使わないように注意しましょう。
2.相手の方を気遣う言葉
自身の近況と合わせ、相手の幸せや無事を祈る言葉を書き添えます。
3.日付
寒中見舞いを投函する日付を書きます。
【文例】年賀状への返信として送る寒中見舞い
年賀状の返信が遅れたため寒中見舞いを送る場合、お詫びの一文を入れると相手にも好印象です。
ただし、言い訳がましくなったり暗くなりすぎたりしないように。
「忘れていたから…」と書いてしまうと、相手に不快感を与えかねません。
お詫びの一文と、年賀状をいただいたお礼を添えるとより丁寧です。
【文例】目上の方へ
寒中お見舞い申し上げます
年頭にはご丁寧な年賀状をお送りいただきましてありがとうございました
年末年始の慌ただしさにまぎれ
お返事が遅くなってしまった事を深くお詫び申し上げます
改めまして皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げますとともに
本年も変わらぬご厚誼のほど何卒よろしくお願い申し上げます
【文例】目上の方以外へ
寒中お見舞い申し上げます
年賀のご挨拶ありがとうございました
寒い日々が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか
体調など崩されませぬようお気を付けくださいませ
本年も良い年になりますようお祈り申し上げます
【文例】喪中はがき代わりに送る寒中見舞い
あなたが喪中で、喪中はがきを送らなかった方から年賀状が届いた場合は、
喪中を知らせなかったお詫びの言葉を添えます。
【文例】
寒中お見舞い申し上げます
このたびはお年賀のご挨拶をいただきありがとうございました
昨年●月に父 △△ 太郎 が享年●●にて永眠し
服喪中のため新年のご挨拶を控えさせていただきました
旧年中にお知らせ申し上げるべきところ
年を越してのご報告となりましたことを深くお詫び申し上げます
寒さ厳しき折柄 皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます
寒中見舞いを送る際に気を付けたいマナー
寒中見舞いを送る際のマナーを紹介します。
年賀状はがきはいつまで使える?
年賀状の代わりの寒中見舞いであっても、寒中見舞いに年賀はがきを使うのはマナー違反。
年賀状として出せるのは1月7日(関西は1月15日)の「松の内」までです。
寒中見舞いは年賀はがきではなく、通常はがきや私製はがきで出しましょう。
季節の挨拶状である寒中見舞いと年賀状は本来別物です。
寒中見舞いを書くときの注意点
寒中見舞いは、季節の挨拶状としてだけでなく、
もらった年賀状への返信
喪中の方へのお見舞い
喪中にもらった年賀状への返事
などさまざまなシーンで活用できます。
自分が喪中、もしくは相手が喪中のときは、文面から明るい雰囲気を醸したり、幸せな言葉を入れたりしないよう注意が必要です。
最近では写真入りの寒中見舞いも人気があります。
しかし喪中の相手に写真入りの寒中見舞いを送ると、不快な気持ちにさせてしまうかもしれません。
特に結婚・出産にまつわる写真は、喪中の悲しみを増幅させてしまうでしょう。
慶事の報告を寒中見舞いで伝えるときは、一言だけ書き添える程度にとどめましょう。
喪中に関係ない寒中見舞いであれば、明るい話題を書いても構いません。
親しい間柄であれば、形式ばった寒中見舞いはがきよりも、あなたの個性が感じられる寒中見舞いを送るほうがずっと喜ばれそうです。
寒中見舞いを準備するならネット印刷が便利
昨今、ネットで寒中見舞いはがきが注文できる「ネット印刷」を利用する人が増えています。
パソコンやスマホから簡単に注文できる
デザインや絵柄、文例が豊富に用意されている
実店舗を構えていないため割安で制作できる
といったメリットが挙げられます。
また、切手貼りやポスト投函まで代行し、そのまま先方へ直送するサービスも!
「とにかく早く寒中見舞いを送りたい」「手間を省略したい」というときは、サービスの充実した印刷サイトを選ぶと重宝するでしょう。
「故人を思い出す素敵なデザイン」
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元旦に年賀状を届けるための方法
「今年はバタバタして年賀状を出すのが遅れちゃったから、来年からは元旦に届くように送ろう!」という方のために、年賀状を早く届けるための豆知識を紹介します。
年賀状を早めに準備すれば、余裕を持って送れますよね。
「来年こそは…!」と考えている方はぜひ参考にしてください。
年賀状は12月25日までに投函すれば元旦配達
「いつまでに年賀状を出せば元旦に届くの?」と思われる方もいらっしゃいますよね。
年賀状を元旦に届けたいなら、12月25日までに投函しましょう。
年賀状の受付は12月15日から始まります。
なお、12月26日~28日に投函された年賀状も、できるだけ元旦に間に合うよう、郵便局の方が手配してくれるようです。
とはいえ確実ではないので、12月25日を過ぎてしまったら、できるだけ早めに投函しましょう!
ポストに投函する際は、集荷の時間に気を付けて
年賀状をポストに投函する際には、少し注意が必要です。
例えば12月25日の夕方にポストに投函しても、その日の集荷が終わっていた場合は翌日26日の集荷になります。
12月25日、確実に集荷してもらうためには、ポストの集荷時間までに投函するか、17時までに郵便局に持ち込みましょう!
郵便局に持ち込む場合は、集配拠点となっている大規模な郵便局がおすすめ。
ポストから郵便局に送る時間が省けるため、少しでも早く届けられます。
速達なら31日でもギリギリ間に合う
可能な限り早く相手に届けたいときは、速達で出すといった最終手段も。
速達なら12月31日に出しても、元旦に届けてくれます。
ただし、遠方に届ける場合は配達が翌々日になることがあります。郵便局で確認しましょう。
速達は送料がかかるうえ、相手に速達で送ったことが分かってしまいます。 それでも三が日に届けたいのなら、速達を利用するのも一つの方法です。
年賀状の作成スケジュールを立てましょう
年賀状は例年、11月1日頃から販売されます。
多忙な年末年始にバタバタしないためにも、年賀状作りはスケジュールを立てて取り組むとよいでしょう。
「年賀状の受付が始まる12月15日に投函」を目標にスケジュールを組めば、かなり余裕を持って進められますね。
【おすすめスケジュール】
11月末まで
デザインを作成&送り先のリストアップ
12月中旬まで
宛名・コメントを入れて仕上げ
12月15日以降 投函
年賀状を早く簡単に作りたいなら、ネット注文印刷がおすすめです。
年賀状を一から作成すると時間も手間もかかりますが、ネットでの注文印刷ならあっという間。
パソコンやスマホ画面で年賀状のデザインを選択。テンプレから文章を選んだり、テンプレを元に文章を編集したり。オリジナルの文章も作成できます。
注文時、相手の住所氏名を登録しておけば「送付リスト」として保存されるため、次の年に年賀状を送る際にも活用できます。
注文が完了したら、あとは自宅に年賀状が届くのを待つだけ。とっても簡単に年賀状が作れます!
知っておきたい年賀状の基礎知識
年賀状の豆知識を知れば、年賀状作りが一層楽しくなること間違いなし!
知っていて損はない、年賀状の豆知識をご紹介します。
年賀状は日本の伝統文化
年賀状の起源は、なんと奈良時代〜平安時代の頃。歴史の長さに驚いてしまいますね。
日本には昔から、目上の方に対してお世話になった感謝の気持ちを込めて、挨拶周りをする習慣がありました。
庶民の間で年賀状が広まったのは江戸時代。遠くてなかなか会えない方に、年賀状を送ることで新年の挨拶としていたそうです。
明治時代になり郵便制度が整えられたことで、年賀状を送り合う慣習はますます広まりました。
今ではSNSなどの普及により「年賀状を送る人も枚数も減っている」といわれていますが、日本の伝統文化が衰退してしまうのは寂しいですね。
年賀状文化を盛り上げるためにも、年賀状での新年の挨拶を大事にしたいものです。
年賀状は喪中の方以外なら誰にでも送れます
年賀状は本来、遠方に住んでいてなかなか会えない方に送るものですが、最近では家族や親戚、親しい友人など、日頃から親しくしている方にも送ることがあります。
新年に受け取る年賀状は、見ているだけで嬉しい気持ちになりますよね。
この一年でお世話になった方だけではなく、日頃なかなか会えない方や新しくできた友人にも、年賀状を送ってみてはいかがでしょうか。
年賀状作りのルール&マナー
年賀状を作る際のルールやマナーをご存知でしょうか。
特に目上の方やビジネス関係の方に送る年賀状は、マナーやルールを守って作りましょう!
賀詞は相手によって使い分ける
お祝いの言葉である賀詞は、送る相手によって使い分けが必要です。
例えば目上の方に対して、「新春」「寿」「Happy New Year」といった賀詞は好ましくありません。
目上の方には「謹賀新年」「謹んで新年のお喜びを申し上げます」といった謹みをこめた賀詞を使います。
賀詞の使い分けは以下の表を参考にしてくださいね。
- 年賀状を送る相手
- 賀詞
- 仕事関係の方・
目上の方 - 謹んで新年のお慶びを申し上げます 新春を寿ぎ謹んでお祝詞申し上げます 謹賀新年
- 友人
- 賀正、迎春、慶春 新春、寿、賀 など
- 親しい友人
- あけましておめでとう Happy New Year など
- 相手を選ばず
使える - 明けましておめでとうございます 新年おめでとうございます
よくある間違いに「新年あけましておめでとうございます」という言い回しがあります。
明けましておめでとうの「明ける」には「新年になった」という意味が含まれています。つまり、同じ意味の言葉が重複しているのです。
また、一枚の年賀状の中にお祝いの言葉が重複している間違いもよくあります。
例えば謹賀新年の「賀」の文字には「おめでとう」という意味が含まれているので、改めて「明けましておめでとう」と書く必要はありません。
忌み言葉や句読点を使わない
年賀状の添え書きに、忌み言葉や句読点の使用はNGです。
忌み言葉というのは
「切」「苦」「死」「戻」「離」「去」といった、縁起の悪さを連想させる言葉のことです。
特に間違えやすいのが去年の「去」。
「去年」を使いたいときは「昨年」と書きましょう。
句読点の使用もNGです。
特に目上の方に出す年賀状には要注意。句読点には「読みやすくした」と上から目線のニュアンスが含まれています。
また、年賀状に句読点を付けないのは「喜ばしいことに区切りをつけない」という意味からきているのだそう。
気にしない人もいますが、相手によっては悪い印象を与えてしまうため、句読点を付けないほうが無難です。
文字を書き間違えたら新しく書き直す
宛名や添え書きを書いているとき、うっかり書き間違えてしまうこともありますね。
でも「もったいないから」と修正ペンで直すのは失礼にあたります。
書き間違えてしまったら、潔く新しい年賀状に書き直すようにしましょう!
書き損じの年賀はがきは郵便局の窓口へ。新しい年賀状に交換してもらえます(手数料がかかります)。
被災中・病気の人への年賀状の書き方
年賀状のやり取りをするのは元気なときばかりではありません。
天災や病気によって、晴れやかに新年をお祝いする気持ちにならない状況もあります。
しかしそういうときだからこそ、年賀状で気持ちを伝え合うことも大切ではないでしょうか。
年賀状には、お祝いの言葉である賀詞を入れない作り方もあります。
お見舞い用のデザインとして、優しい雰囲気のものや励ましの言葉が添えられた年賀状も売られています。
被災中の方や病気の方には、こういったデザインの年賀状を選んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
年賀状はいつまでに出せばいい? いつまでなら出せる?
年賀状を出す時期を過ぎてしまったらどんな返事を書けばいい?
そんな疑問を解消できたでしょうか。
年賀状を年明けに出すなら松の内(1/1~1/7、関西では1/1~1/15)
松の内が過ぎてしまったら寒中見舞いを
元旦に年賀状を届けたいなら12/15~12/25に投函
年賀状は日本の伝統文化です。
年賀状を受け取る喜び、年賀状の温かさを引き継いでいきたいですね。